アフリカ産カシューナッツ

ベトナムのカシューナッツ産業は、毎年アフリカから大量の生カシューナッツを輸入していたが、今年は、アフリカの代わりに隣国から輸入している。

ベトナムカシュー協会(VINACAS)によると、ベトナムは過去5年間で100万トン以上の生カシューナッツを輸入してきた。特に、2016年は輸入生カシューナッツが114万トンに達し、初めて100万トンの大台を超え、記録的な数字となった。

2017年のベトナムの輸入量は131万2,000トン、2018年は126万1,000トン、2019年は167万7,000トンという結果となった。

2020年、ベトナムの生カシューナッツの輸入量は過去最高の173万6000トンに達した。2021年のベトナムの輸入量は約145万トンになると予想されている。

ベトナムは主にアフリカから生のカシューナッツを輸入しており、残りはインドネシアやカンボジアなどから購入していた。アフリカ産への依存から、ベトナムのカシューナッツ事業者は、特にカシューナッツの品質の面で大きな問題を抱えていた。

ホーチミン市のVinacontrol社(輸入生カシューナッツの品質検査を専門とする会社)のBach Khanh Nhut氏によると、例年ベトナムに到着したアフリカ産生カシューナッツの多くは品質が悪かったという。

一番の問題は、生カシューナッツが十分乾燥されておらず、水分量が規定量より多い事であった。そのため、アフリカからベトナムへと運ばれる船便の中でカビが発生するケースが多発していた。海運輸送で50~60日かかるため、中にはカシューナッツが発芽していたコンテナも多く存在した。

一方で、アフリカ諸国は、カシューナッツの加工産業を強化し、生カシューナッツの輸出を減らす方向にある。

ベトナムのカシュー産業は、国内部門の維持・発展に努めるとともに、隣国であるカンボジアのカシュープラントの開発を促進しはじめた。カンボジアでは現在、約50万ヘクタールの土地でカシュー栽培を行っており、かなり質の良いナッツが生産されている。カンボジアの農林水産省も、農家の生活向上のためにカシューナッツ栽培の開発に強い関心を持っている。

カンボジアでのカシューナッツ開発の成果は、同国からベトナムに輸入される生カシューナッツの数に表れている。2021年の最初の4ヶ月間で、ベトナムは115万1,000トンの生カシューを輸入し、そのうち83万7,000トン近くがカンボジアからのもので、輸入全体の72%以上を占めている。

ビジネスマンの中には、「タイ、ラオスなど、東南アジアの他の多くの国でもカシューナッツを栽培している。そのため、これらの国の生カシューナッツもカンボジアを経由してベトナムに入ってくる可能性は否定できない」という意見もある。 しかし、カンボジアからの大量の生カシューナッツの輸入は、ベトナムのカシューナッツ産業がアフリカ産への依存度を大幅に下げることに貢献しており、それによって原料の調達をより積極的に行い、輸入生カシューナッツの品質をより適切に管理することができるようになるだろう。

[the Vietnam Agriculture Newspaper  01:09  2021/6/16]

※ベトナム翻訳ニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。