米国及び中国向けの食用ナマズ、パンガシウスの輸出が増加

2021年3 月以降、中国(香港)、米国、タイ、ブラジルなどの主要市場へ、食用ナマズであるパンガシウスの輸出が再び増加しました。輸出総額は、前年比8.9%増で、4 億 8,940 万米ドルに達しました。

中国(香港)市場
2021年1月、一部のベトナム-中国国境ゲートにおいて、コロナ感染防止のための輸入冷凍食品の検査規制により、ベトナム産パンガシウスの中国市場への輸出額が影響を受け、同市場への輸出額は前年同期比で31.3%減少しました。

しかし、2021年2月末から3月初めにかけて、同市場へのパンガシウスの輸出額は、前年比16.7%から28%に増加、中国-香港市場へのパンガシウスの輸出が再び伸び始めました。

2021年4月末までにパンガシウス輸出額は1億1,720万米ドルに達し、これは、ベトナム産パンガシウス総輸出額の約24%を占め、2020年の同時期より5.4%増という結果になりました。

中国(香港)は、ベトナムにとって最大のパンガシウス輸出トップ国に返り咲いたと言えます。

アメリカ
2021年4月、パンガシウスの対米輸出額は、前年比136%と急激に増加し、3030万米ドルに達しました。加えて、2021年4月末までに、同市場へのパンガシウスの輸出総額は前年比36.7%増の1億200万米ドルに達しました。

2020年の米国市場へのパンガシウスの平均輸出価格は2019年と比べて減少しましたが、2021年の第1四半期には、米国に輸出される冷凍パンガシウスのフィレの平均価格が2.87米ドル/kgにまで上昇しました。

2020年末以降、米国におけるパンガシウスの在庫は減少しており、加えて国産ナマズの生産量も減少していることが影響しています。そのため、今年に入ってから米国は冷凍パンガシウスの輸入量を増やしていることが分かっています。

ブラジル及びタイ
2021年4月、パンガシウス業界の予想を大きく超えて、ブラジル及びタイ市場へのパンガシウスの輸出額が急上昇しました。

2020年はコロナ禍の影響を大きく受けていましたが、今月は、ブラジルへの輸出額が前年比で687%増、タイへの輸出額も47%増となりました。4月末までにパンガシウスの輸出総額は、ブラジル向けが2,230万ドル、タイ向けが2,120万ドルとなり、それぞれ前年比で38.7%、8.5%増加しました。

ASEAN最大のパンガシウス輸入市場であるタイへの輸出が再び伸びたことにより、次の四半期にタイへの輸出額がさらに増加する可能性がでてきています。

[seafood.vasep.com.vn news 08:03 06/04/2021]

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