ベトナムと日本の国旗

日本の農林水産省では、関係省庁及び関係機関や団体と連携しつつ、ベトナムにおける農林水産分野の協力を行っています。

2014年3月、日本とベトナムは農林水産分野での連携・協力の推進を目的とし、日越首脳会談において農業協力対話の開催に合意した。これまでにこの対話は5回開催されています。特に、2015年にはベトナム農業の生産性向上や流通改善などを目的に、5年間の行動計画等を定めた「日越農業協力中長期ビジョン」が策定されました(のち2018年に改訂)。
こうした動きにより、日越双方が連携・協力して取組を着実に実施していることからも、ベトナムの農林水産業・食品産業の発展に大きく貢献しています。2019年には、上記ビジョンが年限を迎えたため、2020年12月に開催された第5回会合では、新たに「次期日越農業協力中長期ビジョン」に日越農相間で署名されました。

これまでの日越農業協力対話の概要は以下のとおり。

【第1回日越農業協力対話ハイレベル会合(2014年6月・林大臣出席)】

ベトナムにおけるフードバリューチェーン構築のための中長期ビジョンを策定することを確認。

【第2回日越農業協力対話ハイレベル会合(2015年8月・林大臣出席)】

ベトナムにおけるフードバリューチェーン構築のための日越農業協力中長期ビジョンを承認。同ビジョンの取組を着実に実行していくために官民が連携して努力することを確認。2015年9月安倍総理立ち会いの下、本会合の議事録に署名。

【第3回日越農業協力対話会合(2016年9月・事務方出席)】

日越農業協力中長期ビジョンの行動計画に位置付けられた取組の進捗状況を確認するとともに、さらなる取組の推進に向け日越両国が引き続き協力していくことで合意。

【第4回日越農業協力対話ハイレベル会合(2018年4月・齋藤大臣出席)】

日越農業協力中長期ビジョンの改訂、ベトナムにおける農産物・食品に関する規格・認証の普及に向けた協力覚書に合意・署名。

【第5回日越農業協力対話ハイレベル会合(2020年12月・野上大臣出席)】

1.日越農業協力ハイレベル会合

両国大臣により、「次期日越農業協力中長期ビジョン」への署名を行うとともに、我が国農林水産物・食品の輸出促進等の幅広い二国間案件について意見交換等を実施。また、両国局長/長官間で「かんがい排水分野の技術交流に関する協力覚書」及び「水産分野に関する協力覚書」について署名。次期日越農業協力中長期ビジョンでは、「優先的取組」として、農業関連インフラの整備、民間企業の投資促進、農業振興政策・戦略策定支援及び人材育成の3分野に重点的に取り組むこととしている。

2.官民フォーラム

両国大臣より冒頭挨拶が行われ、野上大臣より、先立って行われた第5回日越農業協力対話ハイレベル会合において次期日越農業協力中長期ビジョンに署名し、両国間の投資機会の拡大や貿易の促進に向けて両国が連携して取り組んでいくことを確認した旨報告。

また、日越民間企業から取組の発表及び両国官民での意見交換等を実施。