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もし、キッチンの棚に虫がいたら、あなたは逃げますか?それとも夕食の計画を立てますか?

アフリカ、アジア、南米を中心に、世界で約200万人がすでに2,100種以上の昆虫を食べています。しかし、この原始的なスーパーフードは、欧米諸国では、まだそれほど注目されていません。

西洋、特にヨーロッパと北米では、食用昆虫を受け入れることはまだためらわれています。アンジェリーナ・ジョリーの子供たちはコオロギを「ドリトスのように」食べ、ロバート・ダウニー・ジュニアはフランスの昆虫養殖会社Ynsectを支援し、この新進の産業に投資しています。しかし、昆虫は、まだ、それほど食べられる食材ではありません。

馴染みの無さや「気持ち悪い」という理由で敬遠されるだけでなく、代替タンパク源は高価であり、収穫や政府の規制などの要因により、国によって入手しやすさに差があります。しかし、アデレード大学の博士課程に在籍するイシュカ・ニコル・ブレスさんは、「食用昆虫は栄養価が高く、環境負荷が低いことから、その消費量は増えています」と話します。

昆虫を食べることが世界にとって良いことである理由

食用昆虫は、鶏肉や牛肉よりもタンパク質含有量が多く、環境負荷が少ない点が挙げられます。

食用昆虫は家畜に比べて、耕地や水の使用量が少なく、温室効果ガスの排出量も大幅に少ないです。例えば、コオロギの飼育では、養鶏に比べてCO2排出量が75%、水使用量が50%少なくなります。また、ミールワームの生産は、豚の生産に比べ、1キログラムあたりの温室効果ガス排出量が10倍から100倍少なくなります。

先進国で昆虫の消費量を増やすことは、貧しい国での世界的な飢餓や食糧安全保障の問題を改善する可能性があります。しかし、昆虫がまだ広く消費されていない文化圏で昆虫を主流にすることは簡単ではありません。

参考記事:

https://finance.yahoo.com/news/why-west-needs-wake-edible-081648920.html