ベトナム農業テクノロジー

多くの農協は、近年テクノロジーの活用が増えたおかげで高い安全基準と品質に達し、サステナビリティと農家の収入向上につなげることができるようになったと、Viet Nam News(電子版)が6日伝えた。

ホーチミン市9区の農協会長によると、同エリアでは水耕栽培の野菜栽培技術を使用して高収量を達成し、雨や満潮時の浸水を危惧することなく、土の中で栽培されたものと同等のものができている。また、土壌を準備するのを待たずに、収穫後すぐに次の作物を植えることで、年間の作物数も増やすことができるという。

水耕栽培の野菜の平均収量は年間1ヘクタールあたりVNĐ5億(US$21.500)で、これは土壌よりも45%高い。

専門家によれば、こうした新たな技術は世界市場での競争力を高めるために生産物の価値を高めることができるため、農業セクターを発展させる鍵である。

近年、先進的な農業テクノロジーへの投資が増加しており、ザリガニやティラピアのような高品質で高収量の魚の品種を育種する養殖場や、ネットハウス、温室、水耕栽培、微生物肥料や殺虫剤を使用した花や果物の養殖場が生まれている。

一方で、都市化が急速に進み、ハノイ市では農地が不足しているため、養殖場の拡大は困難である。また、多くの農家は土地法によって、農地への建設が許可されていない。

ベトナムは、2030年までに世界の農業国15位と農業加工国10位になることを目指し、政府も農業関連技術への投資を企業に奨励するための措置を講じている。

こうした動きもあり、農業関連輸出は2025年までに500~510億ドル、2030年までに600~620億ドルに達すると予想されている。

この目標を実行するためにも、農業・農村開発省は農業・水産加工産業への投資を誘致するための政策を提言していく。

ベトナム農業ビジネス協会(Việt Nam Agriculture Businesses Association)の会長によれば、ほとんどの企業がハイテク農業関連の明確な法的枠組みや、銀行からの借り入れが容易になるような融資手続きの簡素化などのインセンティブを望んでいるという。専門家によると、農業への投資を誘致するためには、行政手続きを大幅に削減し、ビジネス環境を改善する必要があるという。

[Viet Nam News 09:58  2021/03/06]

※ベトナム翻訳ニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。