水産物
  • 日本とベトナムの輸出入額の推移

日本とベトナムの食品の輸出入の状況は、現在どうなっているのでしょうか。

出展:2019年農林水産省 二国間貿易実績からグラフを作成

上記グラフは、日本とベトナムの間の輸出入額の推移です。圧倒的に日本は輸出よりも輸入のほうが多い事がわかります。

出展:2019年農林水産省 二国間貿易実績からグラフを作成

日本の農林水産物の輸出先は2019年で1位香港、2位中国、3位米国、4位台湾、5位韓国、そして6位がベトナムです。

輸出額ですが、2013年が292.5億円でしたが、2019年は453.8億円と伸び率は155%と高い成長を遂げています。主な輸出品は、粉乳が1位の次は水産物(サバ、サケ・マス、カツオ・マグロ、ブリ)が輸出の中心となっています。

出展:2019年農林水産省 二国間貿易実績

  • 水産物に対する需要

2019年に日本からベトナムへの水産物の輸出額の内訳は、サバ(50.8億)、サケ・マス(21.7億)、カツオ・マグロ(17.8億)、ブリ(17.2億)等、ほとんどが、生鮮、冷蔵、冷凍で輸出されています。

日本からベトナムへの水産物輸出が、ベトナムの工場で加工して再輸出する場合と、寿司ネタ用等のベトナム内需向けの場合があります。

ベトナム内では、日本食ブームにより寿司店が増えており、日系回転寿司だけでなく、地場の寿司店も日本から寿司ネタ用として水産物を輸入していています。

日本以外の国からは、インドからエビを、ノルウェーからサーモン、サバ、タラ等、台湾からキハダマグロやビンチョウマグロ等を輸入しています。

ベトナムでは、青魚が好まれる傾向があり、今後日本食が浸透し、食材の扱い方が一般に広まると、家庭用の需要が増加する可能性もあります。水産物加工品など、家庭でも扱いやすい食材を、ベトナム都心部の若手共働き家庭に浸透させていくなどの製品化を検討してみてはいかがでしょうか。